TADA-MAN JUNE.09
今日はおなじみの定例多田駅前マンガ部でございました。
ここしばらくは美術のレポートや生理解剖学の小テスト対策、経営学の期末提出レポート作成であたふたした中やっと一息つけた日でもあったのだった。とは言いつつ七月初旬には校内のミドルカットのコンペティションもあり、夢の中にまで掬い刈りが出てきたりと、ド頭がどうにかなってしまいそうな勢いではあるのだが…Σ(゚д゚lll)
つかウチのクラスの中で一番実技下手クソかもオレ…orz
散髪屋の跡取りなのに…(´;ω;`)ウッ
と言うわけで日記更新出来ずにスマソm(_ _)m
さて、6月度のテーマは天津くんプレゼンによる「海外にウケる(た)マンガとは??」をくっちゃべってきました。
オレも多少調べてみたりしたのだが、概略から言うと、70年代のいわゆる名作、ゴッド手塚治虫先生もの(アトム、火の鳥)やキング石ノ森章太郎先生の佐武と市捕物控とかは輸出されてはいたものの、「芸術」と言う評価が高く、書評家、芸術ファンしか食いつかなかったらしい。
向こうで広まったのはやはり80年代の高橋留美子の「うる星やつら」や車田正美の「聖闘士星矢」、鳥山明の「DRAGON BALL」らへんで欧米のティーン中心にヲタクを捕まえた事が大きい。
ただ、彼らのイニシェーションは「コミックではなく、ジャパニメーションの影響が大」と言う事だ。
そっから、ジャンプやサンデーに連載されている他の日本マンガ(とは言え中心は輸出されたジャパニメーションもの)に派生していったと言うことらしいが、ワシらの推測と決め撃ちで言うと大友克洋の「アキラ」がやはり一番貢献し、その後の日本マンガ輸出の歴史の流れを変えたのでは無いかとの結論に落ち着いたのだった。
それまでの大友克洋マンガと言えばキャラは立たないものの背景やパースが凝った作品と独特のニヒリズムを押し出した作品が多かったものの「童夢」らへんから大きく化けたと言えるのではなかろうか。
その後、日本マンガは一種の市民権やムーヴメントを得て輸出が加速されていく。スラムダンクや幽々白書、セーラームーン、士郎正宗のアップル・シードや攻殻機動隊などでどんどんファン層を拡げ、今では数週遅れとは言え、NARUTOが向こうでも読めるようになってるらしいってのは恐ろしい事でもあるッてばよー。(核爆)
こないだの学校の研修旅行の時、原宿やアキバを歩いたが、ヘンな痛い(失礼)ガイジンが多かったのもなんだか理由がわかる気がする。
じゃあなんでそんなにウケたの??と言う事を集まったメンツで邪推してみたのだが、
1.アメコミのようにキャラのタッチは濃いものの単調なストーリー制とコマ割り、ではなくキャラも背景もしまっている作画(人間を描いた時に眼が異様にでかかったり、骨格がありえないのとか6.5頭身であったりとデフォルメ化されたものであっても)は欧米人の文化には無かった
2.ジャパニメーションの洗礼から来るオタク文化の認知、日本文化(多少捻じ曲げられている感は否めないし、まずジャパニメーションありき、と言うのも含め)と言う新たな食いつくネタが出来た
と言う推論に落ち着いた。
こうして中間〜富裕層までにオタクが浸透し、日本に来るガイジンがDragon Ball( ゚∀゚)o彡゜!!とかEVA(´Д`)o彡゜!!とかなんたら言ってるワケだ。
小難しい話にちとそれるが、今でこそ電車の中でリーマンの人が平気でジャンプとかモーニングとかスピリッツとかを貪り読んでても何も言われないがワシらがリアル高〜大厨の時らにはそりゃ大人の眼は「エエ年して漫画なぞ読みくさって」などと風当たりも強かったものだ。
またワシらも「大学を出たらきっとマンガなぞ読まなくなるのだろうな」、とは漠然と思ってはいたものの、恐ろしい事にマンガを読む行為は減らず、現在に至っている(爆)
いわゆる、マンガに対しての世間の反応が好感度に向いてきてわが日本でも浸透したといえよう。
さすがに雑誌を買う量は大幅に減ったがコミックで言うとウチの部屋は恥ずかしながら本棚からあふれて床に平積みされているし、押入れの戸袋には乱雑に昔買ったコミックがしまい込まれていると言うとんでもない状態なのだ。
で、ワシらに近い世代でも少年時代からの習慣で未だにジャンプを買っている人らがいるのもその事実を裏付けている。
まあウチの場合は理髪店を営みつつ、マンガ大好きだった亡き親父(客より先にビッグコミックとかスピリッツとかサンデーをヒッシに読んでたしw)の特殊な環境もあるのだろうけどw
オレが月サンとかアフタヌーンとか読んでても「それ面白いんか??後で読ませてくれや、あと読み終わったら店に置くから捨てないように」とかマンガ読んでて咎められた記憶が無い。逆にオレもマンガ好きな遺伝子を親父から引き継いだのだろうし(爆)
だもんでリアル高〜大厨の時よく読んでいたYJやアフタヌーンとかはオレが買ってきて店によく卸してたのだった(笑)
あと、マンガを読める環境ってのも日本では大事と言う話もついでに書いておくと、ラーメン屋やお好み焼き屋にはジャンプ系が似合う。あとは漫画アクションとかリイドコミックとかも。
雀荘とかには漫画ゴラクは必須だし、そしてワシらの実家のような理髪店にはゴルゴとかが載ってるビッグコミック系が似合いますなw
メンツでくっちゃべってると、終電が行った後に地元駅に忍び込みゴミ箱を漁ってジャンプやモーニングとかを取って来たり(発売日をきちんと覚えとくのがミソらしいw)、資源ゴミの日にまとめて紐でしばられて出されたジャンプをとりあえずかっぱぎ(笑)してきて自分のいる分だけ抜いてまた集積所へ戻す、と言ったツワモノ話を聞いたりwww
話を戻すと、あとはやはり異文化の芸術、と言う高い評価を向こうの専門書評家の人らがしてくれてるのもあるのだろうな。
しろまさ先生や弐瓶勉の「ブラム!!」とかはやはりどっかアート扱いだもの。
↑そしてコレは水木しげる御大の「のんのんばぁとオレ」のフランス版(笑)
「アート」と言う分類でもやはり日本のマンガって凄いぜって事だろうな。
日本に住んでいる我々からしたら鼻が高いし、どんどんアニメやマンガが輸出されるのは確かに嬉しいが、ただやはり広意義であって深く突っ込んだトコまで掘り下げてくれていないガイジンの方々がまだまだ多いのも事実。
日本にわざわざ来てマンガ究め道に邁進せよ、とはコストもめっさかかるので言わないけれどもネットも流通して来てるこの時代だし、日本の出版社はもっと輸出努力もせにゃならんのだろうけども、マンガと言うものをもっと掘り下げて、自分の趣味の幅を拡げどっぷりハマっていってもらいたい欧米のファンを支持したいものだ。
そいから蛇足ながら寺沢武一がCOBRAで、さいとう・たかをがゴルゴ13で、モンキー・パンチがルパンで<望月三起也がワイルド7で…などアメコミテイストを日本に持ち込んだように、日本のマンガが模倣されて韓国、台湾から逆輸入されている昨今のアジア作家ものが最近激アツですわ(´ω`;)
負けてられんぞ日本の作家の皆さん!!
…と言うワケで来月のタダマンはシャック画伯いわく「90年代は何があったか?副題「人間知ってるの?」と言うテーマらしい。
…なんのこっちゃ(笑)
今回の続編でまだ引っ張ると言う事なのかな??
あとmixiユーザーの方はこちらにもう少し大きな写真がございますm(_ _)m
良かったらご参照下さい。
http://mixi.jp/view_album.pl?id=33974359&owner_id=4176892
では、又来月〜(・∀・)ノシ